HorekiMeiwa incident and Yamagata Daini Japanese Edition eBook Deisui Hiraga 読んだ HorekiMeiwa%20incident%20and%20Yamagata%20Daini%20Japanese%20Edition%20eBook%20Deisui%20Hiraga
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読んだ HorekiMeiwa incident and Yamagata Daini Japanese Edition eBook Deisui Hiraga FLW
【第二章の冒頭まで無料サンプルで閲覧できます】
歴史の闇に葬り去られた、二つの事件の謎を徹底解明!
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幕末、維新をさかのぼること100年。
江戸文化の欄熟期ともいうべき文化・文政年間よりも昔の
宝暦・明和年間に、尊皇倒幕論を説いて非命に斃れた男がいた。
かれの名を山県大弐という。
「明和事件」にて命を散らした山県大弐を、
禁門の変に散った久坂玄瑞は自著で次のように述べている。
「明和四年丁亥八月某日、山縣大貳節に死す。山縣嘗て柳子新論十三篇を著す。
(中略)帷に長澤町に下し、徒を集めて兵を講じ、天朝を尊みて覇者を抑ふ。
其志寔にあわれむべし。竟に幕府之を判じ、(中略)不敬の至り斬に處す。
(中略)ああ高山仲縄・蒲生君平よりさきに既にこの人あり。
今を距ること殆んど一百年、而して湮滅して顕れざる者、
學者多くは罪を懼れ、死を愛顧し、敢て争はざるのみ、敢て言はざるのみ。」
「明和事件」における山県大弐の死と思想は若き高山彦九郎を涙させ、
死後百年を経て吉田松陰や松下村塾生たちの目を開かせた。
一方、京都朝廷では大弐と運命を共にした竹内式部により
王政復古の気運が高まり、彼に師事した堂上公家からは
幕末の攘夷派公卿が多数輩出される事となる。
そしてその中の一家である岩倉家の末裔・岩倉具視の隣には、
明和事件にて大弐と共に死した藤井右門の末裔・藤井九成の姿があった——。
山県大弐・藤井右門・竹内式部の功績は死後どのようにして維新へと繋がっていったのか。
本書では、この「明和事件」とその前段階となる「宝暦事件」の顛末を複雑な当時の世相を盛り込みつつ丹念に追いかける。
知られざる維新前史をひもとく一冊。
〜各章の紹介〜
【第1章・垂加神道と霊元天皇】
五代将軍綱吉政権と霊元天皇の時代から始まる「垂加神道」の歴史。第一章ではその垂加神道の開祖・山崎闇斎の死から、後継者となった正親町公通により垂加神道が宮中に広まり、桃園天皇擁立運動の下地を築いてゆく過程を描く。特に正親町公通と姻戚関係にある幕府側用人・柳沢吉保が甲府藩を領したこと、柳沢家移封後も甲府勤番として取り立てられた旗本に垂加神道を学んだ者がいたことが後の山県大弐の登場に大きく影響する事となる。
【第2章・山県大弐の誕生と桃園天皇の擁立】
舞台は享保年間の甲斐国に移る。遂に山県大弐が誕生し、正親町公通の後継者となった玉木葦斎より垂加神道を学んだ加賀美櫻塢の塾「環松亭」に入学し、その人間の基礎をつくり始める。折しも京都では、加賀美櫻塢と同門の竹内式部が宮中にて垂加神道を教授し、若き堂上公家たちの崇敬を得ていた。やがて京都へ遊学に出た大弐は、桃園天皇の生家である姉小路家に入り、天皇擁立計画に深く関わり始める。しかしこういった垂加派の台頭は桃園天皇が成長するに従い、摂関家との対立構造を生み出すに至り、事態は宝暦事件に向けて緊張の度合いを増してゆく————。
【第3章・宝暦事件】
桃園天皇は若く御聡明な方であらせられた。後光明院の再来とまで謳われた天皇の下、竹内式部を師と崇める垂加派堂上は王政復古に向けて、天皇へ垂加流の日本書紀進講を開始する。だがそれは、長年天皇への神道伝授役を受け持って来た吉田家の反発を招く事となる。垂加派の台頭を快く思わない吉田家と摂関家は手を組んで彼等の排斥に乗り出すが、幕府は非協力的であり、また桃園天皇もあくまで垂加流の進講を望まれた。折しも越前で起きた「石徹白騒動」にて賄賂に荷担した事実が暴かれる危機にあった吉田家や九条家は非常の手段を以て竹内式部を無理矢理罪に落とし、垂加派堂上の一斉処分に乗り出した。宝暦事件が勃発したのである。
【第4章・『柳子新論』の成立と揺れ動く天下の情勢】
宝暦事件後、竹内式部は京都を追放され、式部門弟の天皇近習衆は一斉処分を受けるに至った。山県大弐が『柳子新論』を著したのはまさにこの頃のことである。勢力挽回に燃える竹内式部や山県大弐は桃園天皇の院政や、若宮の擁立を企図し甲斐国酒折宮に「酒折祠碑」を建碑する。だが、彼等の期待も空しく、桃園天皇は宝暦十二年に二十二歳というお若さで崩御されてしまう。垂加派による若宮(後桃園天皇)の擁立を危惧する摂関家は、桃園天皇の崩御日をずらして若宮元服までの中継ぎとして、天皇の異母姉・智子内親王の践祚を行う。最後の女帝・後桜町天皇が即位されたのだ。後桜町天皇の生母は青綺門院二条舎子。彼女は宝暦事件において垂加派の弾圧に率先して立ったほどの、大の「垂加流ぎらい」であった。
【第5章・明和事件】
中山道伝馬騒動で江戸じゅうが爽然となった明和初年、山県大弐は上州小幡藩織田家と親しく交流を持っていた。小幡藩江戸家老・吉田玄蕃や藩主信邦の実父・織田信栄と内通した彼は藩政改革に携わり、小幡藩織田家を勤皇の旗頭として立てようと試みる。一方、京都朝廷では後桜町天皇即位の期限となる、若宮の元服が目前に迫りつつあった。この時、再び宮中で垂加派と摂関家の衝突が起こる。竹内式部や山県大弐と内通していた四辻公亭・園池房季らが、議奏山科頼言により讒訴されたのだ。この事件を期に、事態は明和事件へとなだれ込んでゆく。
【終章・その後】
山県大弐の事績と思想は、死後百年を経て吉田松陰や松下村塾生に受け継がれた。その間には宝暦事件後の式部門弟堂上たちが画策した光格天皇の即位や「尊号一件」とよばれる騒動があり、『柳子新論』と山県大弐の死に影響された高山彦九郎ら「寛政の三奇人」などが現れている。
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「山県大弐と宝暦・明和事件—知られざる維新前史」
目次
第一章・ 垂加神道と霊元天皇
一、史上稀なる天皇と徳川将軍
二、 垂加神道の開祖、山崎闇斎の死
三、新将軍家宣と政敵・近衛基煕
四、正親町公通没後の垂加神道
第二章・山県大弐と桃園天皇の擁立
一、山県大弐の誕生
二、桃園天皇の擁立計画
三、摂関家の事情と吉田家への宗源停止
四、甲府勤番時代の山県大弐
五、将軍家重政権と桃園天皇の即位
第三章・宝暦事件
一、吉田家・白川家の対立と石徹白騒動
二、宝暦事件への発展
三、神書進講の開始とその反発
四、神書進講の挫折と式部門弟堂上の処分
五、竹内式部訊問の全貌
六、事件の終焉
第四章・『柳子新論』の成立と揺れ動く天下の情勢
一、柳子新論の成立
二、宝暦事件後の垂加神道派勢力
三、揺れ動く情勢
四、酒折宮建碑と桃園天皇の崩御
第五章・明和事件
一、事件前夜
二、明和事件
三、志士たちの最期
終章・その後
一、晩年の昌樹と大弐の子孫たち
二、尊号一件
三、吉田松陰と宇都宮黙霖
四、明治十三年天皇陛下御巡幸
あとがき
より詳しい内容紹介等は下記特設ページをご覧ください。
http//deisui.pepper.jp/yamagatadaini/
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歴史の闇に葬り去られた、二つの事件の謎を徹底解明!
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幕末、維新をさかのぼること100年。
江戸文化の欄熟期ともいうべき文化・文政年間よりも昔の
宝暦・明和年間に、尊皇倒幕論を説いて非命に斃れた男がいた。
かれの名を山県大弐という。
「明和事件」にて命を散らした山県大弐を、
禁門の変に散った久坂玄瑞は自著で次のように述べている。
「明和四年丁亥八月某日、山縣大貳節に死す。山縣嘗て柳子新論十三篇を著す。
(中略)帷に長澤町に下し、徒を集めて兵を講じ、天朝を尊みて覇者を抑ふ。
其志寔にあわれむべし。竟に幕府之を判じ、(中略)不敬の至り斬に處す。
(中略)ああ高山仲縄・蒲生君平よりさきに既にこの人あり。
今を距ること殆んど一百年、而して湮滅して顕れざる者、
學者多くは罪を懼れ、死を愛顧し、敢て争はざるのみ、敢て言はざるのみ。」
「明和事件」における山県大弐の死と思想は若き高山彦九郎を涙させ、
死後百年を経て吉田松陰や松下村塾生たちの目を開かせた。
一方、京都朝廷では大弐と運命を共にした竹内式部により
王政復古の気運が高まり、彼に師事した堂上公家からは
幕末の攘夷派公卿が多数輩出される事となる。
そしてその中の一家である岩倉家の末裔・岩倉具視の隣には、
明和事件にて大弐と共に死した藤井右門の末裔・藤井九成の姿があった——。
山県大弐・藤井右門・竹内式部の功績は死後どのようにして維新へと繋がっていったのか。
本書では、この「明和事件」とその前段階となる「宝暦事件」の顛末を複雑な当時の世相を盛り込みつつ丹念に追いかける。
知られざる維新前史をひもとく一冊。
〜各章の紹介〜
【第1章・垂加神道と霊元天皇】
五代将軍綱吉政権と霊元天皇の時代から始まる「垂加神道」の歴史。第一章ではその垂加神道の開祖・山崎闇斎の死から、後継者となった正親町公通により垂加神道が宮中に広まり、桃園天皇擁立運動の下地を築いてゆく過程を描く。特に正親町公通と姻戚関係にある幕府側用人・柳沢吉保が甲府藩を領したこと、柳沢家移封後も甲府勤番として取り立てられた旗本に垂加神道を学んだ者がいたことが後の山県大弐の登場に大きく影響する事となる。
【第2章・山県大弐の誕生と桃園天皇の擁立】
舞台は享保年間の甲斐国に移る。遂に山県大弐が誕生し、正親町公通の後継者となった玉木葦斎より垂加神道を学んだ加賀美櫻塢の塾「環松亭」に入学し、その人間の基礎をつくり始める。折しも京都では、加賀美櫻塢と同門の竹内式部が宮中にて垂加神道を教授し、若き堂上公家たちの崇敬を得ていた。やがて京都へ遊学に出た大弐は、桃園天皇の生家である姉小路家に入り、天皇擁立計画に深く関わり始める。しかしこういった垂加派の台頭は桃園天皇が成長するに従い、摂関家との対立構造を生み出すに至り、事態は宝暦事件に向けて緊張の度合いを増してゆく————。
【第3章・宝暦事件】
桃園天皇は若く御聡明な方であらせられた。後光明院の再来とまで謳われた天皇の下、竹内式部を師と崇める垂加派堂上は王政復古に向けて、天皇へ垂加流の日本書紀進講を開始する。だがそれは、長年天皇への神道伝授役を受け持って来た吉田家の反発を招く事となる。垂加派の台頭を快く思わない吉田家と摂関家は手を組んで彼等の排斥に乗り出すが、幕府は非協力的であり、また桃園天皇もあくまで垂加流の進講を望まれた。折しも越前で起きた「石徹白騒動」にて賄賂に荷担した事実が暴かれる危機にあった吉田家や九条家は非常の手段を以て竹内式部を無理矢理罪に落とし、垂加派堂上の一斉処分に乗り出した。宝暦事件が勃発したのである。
【第4章・『柳子新論』の成立と揺れ動く天下の情勢】
宝暦事件後、竹内式部は京都を追放され、式部門弟の天皇近習衆は一斉処分を受けるに至った。山県大弐が『柳子新論』を著したのはまさにこの頃のことである。勢力挽回に燃える竹内式部や山県大弐は桃園天皇の院政や、若宮の擁立を企図し甲斐国酒折宮に「酒折祠碑」を建碑する。だが、彼等の期待も空しく、桃園天皇は宝暦十二年に二十二歳というお若さで崩御されてしまう。垂加派による若宮(後桃園天皇)の擁立を危惧する摂関家は、桃園天皇の崩御日をずらして若宮元服までの中継ぎとして、天皇の異母姉・智子内親王の践祚を行う。最後の女帝・後桜町天皇が即位されたのだ。後桜町天皇の生母は青綺門院二条舎子。彼女は宝暦事件において垂加派の弾圧に率先して立ったほどの、大の「垂加流ぎらい」であった。
【第5章・明和事件】
中山道伝馬騒動で江戸じゅうが爽然となった明和初年、山県大弐は上州小幡藩織田家と親しく交流を持っていた。小幡藩江戸家老・吉田玄蕃や藩主信邦の実父・織田信栄と内通した彼は藩政改革に携わり、小幡藩織田家を勤皇の旗頭として立てようと試みる。一方、京都朝廷では後桜町天皇即位の期限となる、若宮の元服が目前に迫りつつあった。この時、再び宮中で垂加派と摂関家の衝突が起こる。竹内式部や山県大弐と内通していた四辻公亭・園池房季らが、議奏山科頼言により讒訴されたのだ。この事件を期に、事態は明和事件へとなだれ込んでゆく。
【終章・その後】
山県大弐の事績と思想は、死後百年を経て吉田松陰や松下村塾生に受け継がれた。その間には宝暦事件後の式部門弟堂上たちが画策した光格天皇の即位や「尊号一件」とよばれる騒動があり、『柳子新論』と山県大弐の死に影響された高山彦九郎ら「寛政の三奇人」などが現れている。
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「山県大弐と宝暦・明和事件—知られざる維新前史」
目次
第一章・ 垂加神道と霊元天皇
一、史上稀なる天皇と徳川将軍
二、 垂加神道の開祖、山崎闇斎の死
三、新将軍家宣と政敵・近衛基煕
四、正親町公通没後の垂加神道
第二章・山県大弐と桃園天皇の擁立
一、山県大弐の誕生
二、桃園天皇の擁立計画
三、摂関家の事情と吉田家への宗源停止
四、甲府勤番時代の山県大弐
五、将軍家重政権と桃園天皇の即位
第三章・宝暦事件
一、吉田家・白川家の対立と石徹白騒動
二、宝暦事件への発展
三、神書進講の開始とその反発
四、神書進講の挫折と式部門弟堂上の処分
五、竹内式部訊問の全貌
六、事件の終焉
第四章・『柳子新論』の成立と揺れ動く天下の情勢
一、柳子新論の成立
二、宝暦事件後の垂加神道派勢力
三、揺れ動く情勢
四、酒折宮建碑と桃園天皇の崩御
第五章・明和事件
一、事件前夜
二、明和事件
三、志士たちの最期
終章・その後
一、晩年の昌樹と大弐の子孫たち
二、尊号一件
三、吉田松陰と宇都宮黙霖
四、明治十三年天皇陛下御巡幸
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